【徹底解説】背中の筋肉を鍛える!効果的な筋トレ方法とポイント

背中の筋トレ

背中の筋肉を鍛えたいけど、何から始めればいいか分からない人は多いです。背中を鍛えると期待できる効果は、姿勢改善や腰痛・肩こりの緩和、スタイルアップです。

この記事では、背中の筋肉の基礎知識からジムと自宅でできる筋トレ方法、効果的に筋トレを行うポイントを解説します。記事を読むことで、背中の筋肉を効果的に鍛える方法が身につきます。

背中の筋肉の基礎知識

背中の筋肉は大きく分けて以下の3つです。背中のトレーニングで鍛えられる筋肉は数多くありますが、かっこいい背中をつくるためにはこの筋肉を鍛えるとよいでしょう。

  • 僧帽筋・菱形筋
  • 大円筋・広背筋
  • 脊柱起立筋

背中の筋肉は複合的に働くため、包括的なトレーニングが必要です。背中の筋肉を効果的に鍛えることで、姿勢が良くなり、スポーツや日常の動作がスムーズになります。背中の筋肉を強化することは、腰痛や肩こりの予防にも役立ちます。

僧帽筋・菱形筋

僧帽筋は背中の上部に位置し、首の付け根から肩甲骨を通り、背中の中央にかけて広がる筋肉です。僧帽筋は以下の部分に分かれており、異なる役割を持っています。僧帽筋は、肩甲骨の運動や姿勢の保つのに重要な筋肉です。

  • 上部僧帽筋は肩をすくめる
  • 中部僧帽筋は肩甲骨を引き寄せる
  • 下部僧帽筋は肩甲骨を下に引っ張る

菱形筋は肩甲骨の内側に位置し、肩甲骨を内側に引き寄せる役割があります。菱形筋は以下に分かれます。菱形筋は、肩を後ろに引く動作や姿勢の矯正に重要な筋肉です。

  • 大菱形筋
  • 小菱形筋

デスクワークなどで前屈みの姿勢が続くと、筋肉が弱まるので姿勢の悪化や肩こりの原因です。適切な筋トレやストレッチを行えば、僧帽筋と菱形筋のバランスが整い、良い姿勢を保てます。

大円筋・広背筋

大円筋は背中の上部に位置し、丸い形をしている筋肉です。大円筋は肩関節の内転、内旋、伸展をサポートします。腕を内側に引き寄せる動きや、腕を後ろに引く動作を助けます。大円筋は、懸垂やローイングなどの運動で使われる筋肉です。

広背筋は肩関節の伸展、内転、内旋を行います。背中全体に広がる大きな筋肉で、上半身の引き動作に重要です。広背筋を鍛えることで背中が広がり、V字型の体型が形成されます。ラットプルダウンやデッドリフトなどで広背筋が鍛えられます。

大円筋と広背筋は肩から腰までの動きに関わる筋肉です。大円筋と広背筋を鍛える姿勢の改善や肩こりが予防できます。正しいトレーニングで筋肉が強化されると、日常生活でも多くの動作が楽になります。

脊柱起立筋

脊柱起立筋は背骨を支える重要な筋肉群です。以下の筋肉で構成されています。

  • 棘筋
  • 最長筋
  • 腸肋筋

脊柱起立筋は背骨の両側に位置し、役割は背骨の安定と動きを助けることです。

脊柱起立筋は、日常生活での姿勢保持や体のバランスに関わっています。脊柱起立筋を鍛えると姿勢が改善し、腰痛の予防にも効果があります。脊柱起立筋のトレーニングは、デッドリフトやバックエクステンションが効果的です。

過度の負荷は腰痛を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。適切な負荷に抑え、無理のない範囲でトレーニングを行ってください。

筋トレで背中を鍛えるメリット

筋トレで背中を鍛えるメリットは以下のとおりです。

  • 姿勢が改善する
  • 腰痛や肩こりが改善する
  • 後ろ姿がスタイルアップする

筋トレによって自信がつくという心理的な効果もあります。筋肉がつくことで見た目が改善されるだけでなく、達成感や充実感を感じられます。

姿勢が改善する

背中の筋肉を鍛えることで筋力が均衡し、姿勢が自然と改善され、全体的な健康状態も向上します。背筋が伸びて肩が自然に後ろに引かれることで、呼吸しやすくなるからです。

姿勢が改善されると精神面でもポジティブになり、日常生活がより明るく過ごせます。体の代謝が促進し、エネルギー消費が効率的になることで疲れにくくなり、日常生活の動作もスムーズになります。

背中の筋トレは体の見た目を良くするだけでなく、健康面や精神面にも良い影響を与えることが可能です。


腰痛や肩こりが改善する

筋トレで姿勢が良くなると、腰や肩の痛みが和らぎます。体のバランスが整って腰や肩にかかる負荷が減少するからです。筋トレをすると血行も良くなるため、筋肉の緊張が和らぎ、腰痛や肩こりの改善に役立ちます。

背中の筋肉を鍛えることで体全体のバランスが良くなり、長時間同じ姿勢を保つのが楽になります。背中の筋トレは姿勢を改善し、腰や肩の痛みを軽減可能です。

後ろ姿がスタイルアップする

姿勢が良くなると、見た目がシャープになり、後ろ姿のスタイルアップが期待できます。肩甲骨周辺の筋肉が引き締まり、ウエストが細く見えるためです。

背中全体のラインが美しくなり、上半身全体のバランスが整うので、Tシャツやドレスなどの服を美しく着こなせます。

ジムでできる背中の筋トレ方法

ジムで背中の筋肉を効果的に鍛えられる以下の5つの筋トレを解説します。

  • ラットプルダウン
  • バーベルベントオーバーロウ
  • チンニング
  • シーテッドロウ
  • デッドリフト

5つの筋トレを組み合わせることで、背中全体をバランス良く鍛えられます。安全で効果的なトレーニングをするには正しいフォームを維持し、適切な重量を選ぶことがポイントです。

ラットプルダウン

ラットプルダウンは、座位で行うケーブルマシンを使用した背中の筋トレです。主に広背筋を中心に、僧帽筋や菱形筋が鍛えられます。

以下の手順で行います。

  1. バーをしっかり握り、肩幅より少し広めに手を開く
  2. 胸を張り、背筋をまっすぐに保つ
  3. 肩甲骨を寄せるイメージでバーをゆっくりと引き下げる
  4. 肘を体側に引き寄せるようにしてバーを胸に引き寄せる
  5. ゆっくりと元の位置に戻す

無理をしないように適切な重量を選んでください。呼吸を整えながら、引くときに息を吐き、戻すときに息を吸うことが大切です。正しいフォームを維持し、反動を使わないように注意してください。

バーベルベントオーバーロウ

バーベルベントオーバーロウは、背中の筋肉をバランス良く鍛えるために効果的なトレーニングです。広背筋や僧帽筋、菱形筋など、複数の筋肉群を同時に刺激できます。

以下の手順で行います。

  1. バーベルを両手で持ち、足を肩幅に開いて立つ
  2. 膝を軽く曲げ、上体を前方に45°に傾ける
  3. 胸を張り、背筋を伸ばした状態を保つ(太ももとおしりで体を支える)
  4. バーベルをゆっくりと上げ、肩甲骨を寄せるイメージで引き上げる
  5. 肘を後方に引き、バーベルが腹部に近づくようにする
  6. ゆっくりとバーベルを元の位置に戻す

一連の動作を繰り返すときに背中を丸めないよう注意が必要です。適切な重量を選びましょう。8~12回を3〜4セット行うのがおすすめです。フォームを確認しながら行うことで、効果的に筋肉を鍛えられます。

チンニング

チンニングは、自重を使った背中の筋トレで、主に広背筋、僧帽筋、上腕二頭筋を鍛えられます。懸垂バーを使って行うため、背中を引き締める効果があり、姿勢改善や肩こりの解消にも効果的です。

チンニングは懸垂バーにぶら下がり、体を引き上げる動作です。手幅を変えることで負荷を調整できます。初心者にはアシスト機能付きのマシンを使うのがおすすめです。上級者はウェイトベルトを使用して負荷を追加できます。

チンニングを効果的に行うためには、反動を使わずゆっくりとした動作を心がけましょう。レップ数やセット数を調整してトレーニングの強度を管理することが大切です。

シーテッドロウ

シーテッドロウは、背中の筋肉を効果的に鍛えられる筋トレです。広背筋や僧帽筋、中部・下部の菱形筋に効果があります。座って行うため、背中や腰への負担が少なく、安全にトレーニングができる点が魅力です。

シーテッドロウではケーブルマシンを使用します。動作のコントロールがしやすいため、初心者でも安心して取り組めます。正しいフォームを維持し、背中を丸めずに胸を張ることがポイントです。軽い重量から始め、徐々に重量を増やしましょう。

ウォームアップをしっかり行い、けがを防ぐことも大切です。呼吸をコントロールし、引くときに息を吐くことを意識してください。リズムを重視し、ゆっくりとした動作で行うと効果的です。

デッドリフト

デッドリフトは、背中、臀部、ハムストリングスなど主要な筋肉群を一度に鍛えられます。正しいフォームを意識し、背中を丸めないように注意してください。女性のスタイルアップには欠かせない種目で、背中やお尻のたるみが気になる女性はマストで行いたい種目です。

足幅は肩幅程度に広げ、バーベルを持ち上げる際には、膝と腰を同時に伸ばします。下ろす時はゆっくり丁寧に意識し行いましょう。徐々に重さを増やしていくと効果的に鍛えられます。デッドリフトはコアの強化にも効果的です。

けが防止のためにウォームアップを徹底し、サポートベルトやリストストラップを使用しましょう。定期的にフォームチェックを行うことも重要です。

自宅でできる背中の筋トレ方法

自宅でできる背中の筋トレ方法は以下のとおりです。

  • タオルラットプルダウン
  • ワンハンドダンベルロウ
  • グッドモーニング

背中の筋肉は日常的な動作で十分に負荷をかけられるので、特別な器具がなくても背中の筋トレができます

タオルラットプルダウン

タオルラットプルダウンは、タオルを使って背中の広背筋を効果的に鍛えられるトレーニングです。

手順は以下のとおりです。

  1. タオルを肩幅よりも少し広めに持ち、両手を頭上に伸ばす
  2. ゆっくりと肘を曲げ、タオルを引き下げます。この時、顔の前を通すようにする
  3. 動作中は肩甲骨を寄せる様に意識する
  4. タオルが鎖骨の下まできたら、ゆっくりと元の位置に戻す
  5. この動作を繰り返す(20回×3セット)

背筋を伸ばし、肩甲骨を寄せることを意識してください。ゆっくりとした動作が効果的です。タオルラットプルダウンは重さがかからないため、初心者や自宅トレーニングに適しています。反復回数やセット数を調整することで負荷を増やすことも可能です。

ワンハンドダンベルロウ

ワンハンドダンベルロウは、自宅で手軽に背中を鍛えられるエクササイズです。広背筋や僧帽筋を集中的に鍛えられます。

以下の手順で行います。

  • ベンチに片膝と片手をついて安定させる
  • 反対側の手でダンベルを持つ
  • ダンベルを床から持ち上げる
  • 肘を曲げながら体側に引き寄せる
  • 肘を90度以上に曲げ、肩甲骨を寄せるイメージで引き上げる
  • ゆっくりとダンベルを元の位置に戻す

腰を反らないように注意しながら、呼吸にも意識を向けてください。引き上げるときには息を吐き、戻すときには息を吸うようにします。

初心者は軽めのダンベルから始め、徐々に重量を増やすのがおすすめです。週に2〜3回の頻度で行うことで、効果的に背中の筋肉を鍛えられます。

グッドモーニング

グッドモーニングで効果的に鍛えられる筋肉は、ハムストリングスや脊柱起立筋です。腰や背中の筋肉が強化され、姿勢改善に役立ちます。

以下の手順で行います。

  • 足を肩幅に開いて立つ
  • 背筋を伸ばし、体幹に力を入る
  • お辞儀をするように、上半身をゆっくりと前傾させていく(背中が丸まらないように注意)
  • 上半身が床と平行になるまで前傾
  • 体幹の力を使って、ゆっくりと元の立位姿勢に戻る
  • この動作を繰り返す(10〜15回×3セット)

直立した姿勢から前屈する動作を繰り返すだけで、多くの筋肉を同時に鍛えられます。特別な器具がなくてもできるので、初心者にも取り組みやすい筋トレです。ウェイトを使用すれば負荷を調整できるため、筋力アップができます。

背中を丸めずに行うことが重要です。姿勢を正しく保つことでけがを防ぎ、効果的に筋肉を鍛えられます。

背中の筋トレのポイント

背中の筋トレのポイントは以下のとおりです。

  • 正しいフォームを維持する
  • 適切な重量を選ぶ
  • 呼吸を意識する
  • 筋肉を意識する
  • 適度な休息を取る

背中の筋トレの効果を最大限に引き出すためには、ポイントを押さえることが重要です。ポイントを守りながらトレーニングを続けることで、背中の筋肉を効率的に鍛えられます。

正しいフォームを維持する

正しいフォームを維持することでけがを防ぎ、ターゲットとなる筋肉に効果的に負荷をかけられます

ラットプルダウンを行う際には、次のポイントを意識することが大切です。

  • 骨盤を安定させる
  • 背筋をまっすぐに保つ
  • 肩甲骨を引き寄せる
  • 肘を自然な角度で保つ

無理な反動を避けるためには、動作をコントロールしながら行うことがポイントです。足の位置を安定させ、腰を反らせすぎないように注意してください。ポイントを守ることで、安全かつ効果的なトレーニングができます。

適切な重量を選ぶ

初心者は正しいフォームを維持するため、軽い重量から始めましょう。無理に重い重量を使うとフォームが崩れ、けがをするリスクが高まります。軽い重量から始め、体が慣れてきたら徐々に増やしていきます。

目安として、8〜12回の反復で限界が来る重量を選びましょう。筋肉に十分な刺激を与えつつ、過度な負荷を防げます。ダンベルやバーベルを持つ場合、自分が無理なく持ち上げられる範囲内で少しだけ負荷のかかる重量を選んでください。

無理をせずに自分の体調に合わせることが重要です。体調が悪い日や疲れている日は、無理せずに重量を軽くするなど調整しましょう。


呼吸を意識する

呼吸を意識することは、筋肉の動きと連動し、トレーニングの質を向上させるので重要です。

吸うときは背中を広げるイメージを持つと、背中の筋肉がストレッチされ、酸素がより効率的に供給されます。吐くときには背中の筋肉を引き締める感覚を意識すると、トレーニングの効果が高まります。

重量を引き上げるときには息を吐き、重量を下げるときに息を吸ってください。リズムを守ることで、筋肉にかかる負担を適切に分散できます。過度に息を止めると、血圧が上がりやすくなり、体に負担がかかるので避けてください。

呼吸を整えることで、背中の筋肉への集中力が高まり、正しいフォームを維持しやすくなります。適切な呼吸法を取り入れることで、背中の筋トレの効果を最大限に引き出せます。

筋肉を意識する

ターゲットとなる筋肉を意識しながら動作を行うことで、他の筋肉の過剰な関与が避けられて、効果的なトレーニングができます。鏡を使って動きを確認すると、筋肉が収縮している感覚を感じ取れます。

ラットプルダウンを行う際に背中の筋肉を意識してください。負荷がしっかりと背中にかかっていることが感じられます。トレーニング中に筋肉に触れて動きを確かめましょう。ゆっくりとした動作で筋肉への負荷を感じるようにすると効果的です。正しい姿勢を保つことも重要で、他の筋肉の過剰な関与を避けられます。

休息を取る

適切な休息を取ることは、筋肉の成長や修復に重要です。筋トレで傷ついた筋肉は、休息中に強く大きくなります。休息が足りないとオーバートレーニングになりやすく、筋肉の減少やけがのリスク増加につながります。

休息を取るときのポイントは以下のとおりです。

  • トレーニング間隔:48〜72時間の休息を取る
  • 十分な睡眠をとる:筋肉の修復と成長が効率良く行われる
  • 血行を促進する:ストレッチや軽い運動を取り入れる

適切な休息はストレスを減少させる効果もあり、精神的にもリフレッシュできます。休息をしっかりと取り、より効果的な筋トレを行ってください。
» 筋トレ前のストレッチ方法


まとめ

背中の筋トレは、姿勢改善や腰痛、肩こりの軽減にも役立ち、日常生活の質が向上します。ジムでは、ラットプルダウンやデッドリフトなどの効果的なトレーニングが可能です。自宅でもタオルラットプルダウンやワンハンドダンベルロウといったトレーニングができます。

筋トレ中は正しいフォームを維持し、適切な重量を選び、呼吸と筋肉を意識することが重要です。ポイントを押さえることで、効率的に背中を鍛えられます。
» 効果的な筋トレメニューを解説


タイトルとURLをコピーしました